エアコンの冷房・暖房切り替え時期とメンテナンス
「そろそろ冷房に切り替えたいけど、ちゃんと動くかな?」「暖房を使わなくなったら、何かしておくべき?」——そんな疑問、ありませんか?
エアコンは季節の変わり目にメンテナンスをすることで、次の使用時にトラブルなく快適に使うことができます。
今回は、高齢の方のご家庭でも無理なくできる、冷房・暖房の切り替えタイミングとやさしいメンテナンス方法をご紹介します。
冷房への切り替えは「室温25℃が続いたら」
エアコンの冷房は、室温が25℃以上の日が続くようになったら準備開始のサインです。
私は、ゴールデンウィーク前後から試運転を始めています。急な暑さに慌てないよう、5月中に一度冷房モード(最低温度に設定)で10分ほど稼働させて、異音やニオイがないか確認しています。
冷房モードへの切り替え手順(例)
- リモコンの「運転切替」ボタンを押す
- モードを「冷房」に設定
- 設定温度を25℃〜28℃の範囲で調整
- 風向きは水平に、風速は「自動」または「中」に設定
この操作だけで、暑くなる前に快適な室内を保つ準備ができます。
暖房の終了は「朝晩10℃を下回らなくなったら」
春になり、朝晩の気温が10℃以上になる日が続けば、暖房は一旦お休みでOKです。
私は、4月初旬を目安に電源を切り、プラグも抜いています。その際、フィルター掃除と室外機周辺の確認も一緒に行っています。
暖房モードからの切り替え手順(例)
- リモコンの「運転切替」ボタンで冷房または送風に変更
- 室内をしばらく乾燥させ、湿気を飛ばす
- 使用しない期間はブレーカーを落とす、またはプラグを抜くのも安心
切り替え前の「フィルター掃除」が効果的
エアコンのフィルターにホコリがたまっていると、効きが悪くなるだけでなく電気代も上がります。
私は、月1回を目安に掃除機でホコリを吸い取り、汚れがひどいときは水洗い→陰干し。フィルター掃除をするだけで、エアコンが見違えるほど効率よく働いてくれます。
「ニオイ」が気になるときは内部クリーン機能を活用
冷房をつけたときのイヤなニオイは、内部のカビや湿気が原因のことも。
私は、内部乾燥や送風運転でしっかり中を乾かすようにしています。内部クリーン機能がある機種ならボタン1つでOK。高齢の親にも説明して、一緒に確認しながらやっています。
室外機の周りもチェック
落ち葉や雑草が室外機の吹き出し口をふさいでいると、効率が下がる原因に。
私は、年2回(春と秋)に室外機の周りを掃き掃除し、必要なら草取りもしています。できるだけ風通しのよい状態にしておくと安心です。
また、配管のひび割れや劣化も春の点検時に一緒に確認しています。特に古い機種は注意が必要です。
省エネのためのおすすめ設定
- 冷房は28℃設定が目安。設定温度を1℃上げると約10%の節電効果があります。
- 暖房は20℃前後が推奨。体が冷えすぎないようにしつつ、過度な暖房を避けることで電気代も抑えられます。
- 冷房は風向きを「水平」に、暖房は「水平〜上向き」にすると効率的です。
健康にもやさしい使い方
季節の変わり目は、体温調整が難しくなり体調を崩しやすい時期です。
- エアコンの設定温度は急激に変えず、徐々に調整する
- 適度な湿度(50〜60%)を保つようにする(加湿器の併用、水を入れた容器を置く)
- 定期的な換気も忘れずに。換気扇や窓開けで空気を入れ替えましょう
トラブルを防ぐために
- 電源のON/OFFを何度も繰り返すよりも、設定温度で調整する方が省エネです。
- 室外機の周囲には物を置かないようにし、排気や吸気を妨げないようにしましょう。
- 音や風の出方に異常を感じたら、フィルター掃除や室外機の確認を行い、それでも改善しない場合は業者に相談を。
高齢者や機械が苦手な方へやさしいポイント
- 「冷房」「暖房」の切り替えボタンにシールを貼ると分かりやすくなります。
- 掃除が難しい場合は、家族にお願いするか、無理せず専門業者に相談しましょう。
- フィルターは取り外しやすい構造のものも多く、簡単に取り外せることを伝えるだけで安心されることもあります。
おわりに
エアコンの切り替え時期には、ちょっとしたチェックと掃除がとても大切です。日々の暮らしを快適にするためにも、季節の変わり目に一度メンテナンスをしておきましょう。
無理のない範囲で、できることから少しずつ試してみてくださいね。