南島原で実家を5年放置した結果|後悔する人の共通点とは

南島原で実家を放置すると、5年後に何が起きるのか

 「まだ大丈夫」が始まりだった

実家を放置した人の多くは、最初から無関心だったわけではありません。
むしろ「そのうち確認しよう」と考えていました。

典型的な心理はこうです。

固定資産税は払っている。
近所から苦情も来ていない。
最後に帰省したときは問題なかった。
忙しくて時間が取れない。

これらはすべて合理的に見えます。
だからこそ動かないまま数年が経ちます。

実家は突然崩れるわけではありません。
劣化は静かに進みます。
屋根の小さな浮き、雨樋の歪み、庭木の伸長。
どれも「今すぐ」ではありません。

問題は、異常が表面化するまで気づかないことです。

5年後に振り返ると、多くの人が同じ言葉を口にします。

「もっと早く見に行けばよかった」

後悔の原因は、判断ミスではありません。
情報不足のまま時間を使ったことです。

放置は無関心ではありません。
先延ばしの積み重ねです。

そしてその積み重ねが、後から一気にコストとして現れます。

固定資産税だけ払っていた5年間

実家を放置していた5年間、やっていたことは一つだけでした。
固定資産税を払い続けることです。

「税金は払っているのだから問題はない」と考えていました。
実際、毎年の納税通知書を確認し、期限内に支払っていました。
義務は果たしているという感覚がありました。

しかし5年間で積み上がった金額はどうでしょうか。

仮に年間8万円であれば、5年で40万円。
年間10万円なら50万円です。

この間、建物の価値は維持されていたでしょうか。
屋根や外壁の劣化は止まっていたでしょうか。

固定資産税は、家を守る費用ではありません。
「所有していること」に対する費用です。

何もしていないつもりでも、

  • 税金は積み上がる
  • 建物は劣化する
  • 市場価格は変動する

時間は常に動いています。

後から振り返ると、支払った税金そのものよりも、
「その間に何もしなかったこと」が重く感じられます。

税金を払っている安心感が、
確認という行動を止めていた。

5年後に残ったのは、
減っていない家ではなく、減った選択肢でした。

屋根の破損に気づかなかった

転機は台風のあとでした。
近隣から「屋根が少しずれているようだ」と連絡が入りました。

最後に確認したのは数年前。
その時は問題ありませんでした。
だから今回も「たいしたことはないだろう」と考えていました。

しかし実際に業者に見てもらうと、
屋根材の一部が浮き、そこから雨水が入り続けていました。
天井裏の断熱材は湿気を含み、梁の一部に腐食が始まっていました。

早い段階で補修していれば、数万円で済んだ可能性があると言われました。
しかし内部まで影響が及んだ結果、修繕費は数十万円規模に拡大しました。

問題は、屋根が壊れたことではありません。
壊れ始めた瞬間に気づかなかったことです。

建物は静かに劣化します。
外から見えない場所ほど、進行は早い場合があります。

「まだ住んでいないから大丈夫」という判断は、
実際には劣化を放置する理由になっていました。

後悔したのは費用そのものではありません。
確認を後回しにしたことでした。

修繕費は突然高額になるのではありません。
小さな異常を見逃した時間が、金額を押し上げます。

兄弟間の対立

修繕費の見積りが出たとき、問題は建物だけではありませんでした。
「誰が払うのか」という話になった瞬間、空気が変わりました。

固定資産税はこれまで一人が立て替えていました。
他の兄弟は「そのうち整理するつもりだった」と言います。
しかし具体的な負担割合は決まっていませんでした。

負担の話は、過去の話に広がります。
「自分ばかり帰省していた」
「親の世話をしていたのは誰か」
本来関係のない感情が持ち込まれます。

売るべきか、残すべきかでも意見が分かれました。
思い出があるから残したいという意見と、
これ以上費用をかけたくないという意見。

問題は建物の状態ではありませんでした。
判断材料が不足していたことです。

誰も正確な現状を把握していない。
将来いくらかかるのかも曖昧。
だから各自が想像で主張します。

空き家は物理的な劣化だけでなく、
関係性にも負荷をかけます。

後から振り返ると、修繕費よりも重かったのは、
家族の間に残ったわだかまりでした。

建物の問題はお金で解決できます。
関係の摩擦は、簡単には戻りません。

売却時に言われた一言

最終的に「売るしかない」という結論になりました。
修繕費と今後の負担を考え、手放すことに決めたのです。

不動産会社に査定を依頼し、提示された金額を見て驚きました。
「この状態だと、想定より下がります」

理由は明確でした。
屋根の補修跡、室内の湿気、床のたわみ、庭の荒れ。
写真で見るより、実物は印象が悪いと言われました。

買主は、将来かかる費用を見越して価格を判断します。
その分が減額要因になります。

数年前に査定していれば違ったかもしれない。
最低限の管理を続けていれば印象は変わったかもしれない。

しかし市場は「もしも」を考慮しません。
現状で評価されます。

減額された金額は、これまで払ってきた固定資産税よりも大きいものでした。

後悔は、売却を決めたことではありません。
売ると決めるまでに時間をかけすぎたことでした。

価格は、立地だけで決まりません。
管理状態と時間が、静かに影響します。

その一言が、5年間の先延ばしを現実に変えました。

後悔の本質

振り返ってみると、失敗の原因は判断ミスではありませんでした。
売ると決めたことも、修繕をしたことも間違いではありません。

問題は、その前の段階にありました。

正確な情報を持たないまま時間が過ぎていたこと。
そして「まだ大丈夫」という感覚で行動を止めていたことです。

情報があれば、議論は現実的になります。
費用が見えれば、負担の分担も決めやすくなります。
劣化の程度が分かれば、修繕か売却かの判断も変わります。

しかし、現状が曖昧なままだと、
人は動きません。動けません。

遠方に住んでいると、確認は面倒になります。
帰省の予定を立てるのも難しい。
だから「次回帰ったときに」と先延ばしになります。

行動停止は怠慢ではありません。
状況が見えないことによる自然な反応です。

そして時間だけが進みます。

後悔の本質は、費用の増加ではありません。
「確認しなかった時間」です。

もしあの時、現状を把握していれば。
この言葉が出てくる時点で、選択肢は減っています。

後悔を減らす方法は複雑ではありません。
まず状況を知ることです。

今止めれば間に合う

ここまで読んで、「自分も同じ状況かもしれない」と感じた方もいるはずです。
重要なのは、まだ間に合う段階にいる可能性が高いということです。

建物の劣化は徐々に進みます。
税金も毎年同じように届きます。
しかし、確認を一度行うだけで、状況は大きく変わります。

  • 今どの程度劣化しているのか
  • 緊急性はあるのか
  • 売却するとしたらどの程度の価格帯か
  • 維持するなら何が必要か

これらが整理できれば、感情ではなく現実で判断できます。

止めるべきなのは「放置の時間」です。
売却でも解体でもありません。
まず情報不足を止めることです。

島原半島(南島原市・島原市・雲仙市)に実家がある遠方家族向けに、現地確認や整理支援を行っています。無理に作業を進めることはありません。状況を把握し、家族で共有できる形にまとめることが第一歩です。

5年後に後悔するか、
今状況を把握するか。

差は大きな決断ではありません。
小さな確認です。

迷っているなら、まずは無料相談で現在の立ち位置を整理してください。
動くかどうかは、その後で決めれば十分です。

売却・解体を決める必要はありません。現状を把握するだけで構いません。

確認だけで終わっても構いません。

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