インターホン対応に不安がある時の事前練習
「インターホンが鳴ると、つい緊張してしまう」
高齢になると、急な来客やセールスにどう対応すればいいのか分からず、不安になることもありますよね。私の母も以前、「声がうまく出なかった」「何も言えずに切ってしまった」と話していました。
今回は、そんな不安をやわらげるための“インターホン対応の事前練習”についてご紹介します。
よくあるシーンを想定して声を出す練習を
「宅配便です」「〇〇会社です」など、よくあるパターンを想定して、あらかじめ声に出して返答の練習をしておくと安心です。
私は、母と一緒に「どなたですか?」「結構ですので失礼しますね」など、短いフレーズを繰り返して練習しました。言葉に慣れるだけで、いざというときに落ち着いて対応できるようになります。
紙に「対応フレーズ集」を貼っておく
玄関近くや電話の横に、よく使う返答をまとめた紙を貼っておくと便利です。私は、「必要ありません」「娘に確認してから折り返します」といったフレーズを大きく書いて貼っています。
見るだけで安心感があり、気持ちも落ち着くんですよね。
録音機能付きインターホンに交換するのも手
相手の顔や声を後から確認できる録画・録音機能付きのインターホンにすると、無理にすぐ対応しなくても済むようになります。
私の家では「一度モニターで確認してから出る」をルールにしたことで、母の不安もかなり減りました。
家族で「対応のルール」を決めておく
「知らない人にはドアを開けない」「家族に確認するまでは対応しない」など、ルールを明文化しておくだけで迷いが減ります。
私は母に「誰か来たら、まず私に電話して確認しようね」と決めておきました。ひとりで判断しなくていいという安心感があるんですよ。
定期的な「模擬練習」もおすすめ
1カ月に1回など、家族やご近所の方と模擬練習をしておくのもおすすめです。「ピンポンの音に慣れる」だけでも、驚きが減って安心につながります。
私も、母の家で一度だけ「宅配業者のふり」で試してみたことがありますが、その後の自信がついたようでした。
おわりに
インターホンの対応は、練習次第で不安をやわらげることができます。
難しいことはしなくても、「よくあるやり取りに慣れておく」「無理しないルールを決める」だけで、安心感がぐんと増しますよ。
どうぞできることから、ゆっくり始めてみてくださいね。