換気+除湿で空き家を守る|月1回の通風術
「久しぶりに実家を開けたら、空気がどんより」「押し入れの中が湿っぽい」——そんな経験、ありませんか?
人が住んでいない家は、空気の流れが止まり、湿気がこもりやすくなります。その結果、カビやにおいが発生しやすくなるのです。
でも、月に1回たった30分の通風と除湿の工夫で、空き家の環境は大きく変わります。
今回は、高齢の親やその娘さん世代にもできる、空き家を守る通風術と除湿のポイントをやさしく紹介します。
1. 窓とドアは“対角線上”を開ける
風通しをよくするには、空気の入口と出口が必要です。
私は、母の家を見回るときは、玄関と裏の掃き出し窓を同時に開けて、家の中を風が通るようにしています。こうするだけで、短時間でも空気の流れが生まれるんですよ。
2. 押し入れ・クローゼットも忘れずに開放
収納スペースは特に湿気がこもりやすい場所です。
私は、毎回押し入れのふすまを全開にし、除湿剤の残量を確認。湿気が強い日には、押し入れの下段に新聞紙を敷くようにしています。新聞紙は湿気を吸ううえ、取り替えも簡単でおすすめです。
3. 雨の日は避けて、晴れた日の午前中に実施
通風には、外の空気の状態も大切。湿度が高い雨の日では逆効果になることも。
私は、天気の良い日の午前中に通風を行うようにしています。朝の時間帯は外気も安定していて、カビの発生も防ぎやすくなります。
4. 除湿剤・重曹・炭を併用
換気だけでなく、湿気を“吸い取る”アイテムも大切です。
私は、流し台の下やトイレ、下駄箱に重曹を入れた小さな容器を置いています。お茶パックに炭を詰めて置くのも効果的で、見た目も自然な雰囲気になりますよ。
5. 点検と合わせて「習慣化」するのがコツ
見回りのついでに通風する——それくらいの気軽さでOKです。
私は、毎月の第1日曜日を「実家の日」と決めていて、30分だけでも家を開けるようにしています。気づいたときにやるのではなく、カレンダーに組み込んでおくと忘れにくいです。
おわりに
空き家の環境を守るのに、難しい設備や作業は必要ありません。
月1回のやさしい通風と除湿で、家の空気はぐっと変わります。
ぜひ今日から、“通気と湿気のケア”を習慣にしてみてくださいね。