空き家管理で確認すべきチェックリスト:月1回の巡回で防げるトラブル

「実家が空き家になってから、もう何年も経つ。ちゃんと管理できているか不安」——そういったご相談をよくいただきます。

空き家の管理は、「なんとなく年に1回帰って確認する」だけでは不十分なことが多いです。建物の劣化・雨漏り・害虫の発生・近隣トラブルなど、早期に気づけば対処できることも、放置すると大きな問題に発展してしまいます。

この記事では、空き家の巡回時に確認すべき項目をチェックリスト形式でまとめました。自分で管理する場合にも、業者に依頼する場合にも、参考にしていただけますよ。

  • 外観・屋根・外壁のチェックポイント
  • 建物内部(通水・換気・水回り)のチェックポイント
  • 敷地・庭まわりのチェックポイント
  • 近隣・郵便物のチェックポイント
  • 月1回の巡回で防げるトラブルの具体例

外観・屋根・外壁のチェックポイント

建物の外側は、雨風にさらされているため劣化が進みやすい場所です。月1回の巡回では、以下の点を目視で確認しておきましょう。

屋根まわりの確認

  • 瓦のずれ・割れ・欠けがないか
  • 棟瓦(屋根の頂部)が崩れていないか
  • 雨樋が外れていないか、詰まっていないか
  • 屋根に落ち葉や枝が大量に積もっていないか

屋根の問題は地上から見えにくいですが、雨樋の状態は比較的確認しやすいです。雨樋が詰まっていると、雨水が適切に排水されず、外壁や基礎への水のまわりにつながります。

「決められない」のは、材料が足りないだけです

遠方に住んでいると、実家の状態は想像で判断しがちです。
まずは現地の事実(建物の傷み・管理状況・近隣影響)をそろえると、家族会議が進みます。

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外壁のチェック

  • 外壁にひびや亀裂が入っていないか
  • 塗装の剥がれ・変色・カビの発生がないか
  • 外壁と基礎の接合部に隙間ができていないか
  • 窓枠・サッシまわりのコーキングが劣化していないか

基礎・床下のチェック

  • 基礎(コンクリート部分)にひびが入っていないか
  • 床下換気口がふさがれていないか
  • 基礎まわりに土が盛られていないか(シロアリの通り道になることがあります)

外観のチェックだけでも、建物の異変を早期に発見できることが多いですよ。「前回と比べて何か変わっていないか」という視点で見ることが大切です。

建物内部のチェックポイント

空き家になった建物は、人が住まなくなった途端に内部の劣化が進みやすくなります。月1回の巡回では、以下の作業と確認をおこないましょう。

通水(水道を流す)

  • キッチン・浴室・洗面台・トイレの水を流す
  • 水の出が極端に悪くなっていないか
  • 排水口からの異臭がないか(封水切れのサイン)
  • 水漏れの形跡(床の濡れ・シミ)がないか

水道管は使わないと内部が乾燥・劣化しやすくなります。また、排水トラップの封水が蒸発すると下水の臭いが室内に上がってきます。月1回流すだけで、これらのトラブルをかなり防げますよ。

換気(窓を開ける)

  • 全室の窓を開けて空気を入れ替える(30分程度)
  • 室内にカビ臭・湿気臭がないか
  • 壁・天井・床にカビの発生がないか
  • 結露の形跡がないか(窓まわり・北側の壁など)

換気されない建物は湿気がこもり、カビが発生しやすくなります。一度カビが広がると、除去に大きなコストがかかることも。月1回30分の換気で、建物の寿命を大きく延ばせますよ。

室内全体の確認

  • 雨漏りの形跡(天井・壁のシミ・染み)がないか
  • 害虫(ゴキブリ・シロアリ・ムカデ等)の形跡がないか
  • ネズミ等の侵入の形跡(フン・齧られた痕)がないか
  • 不審な侵入の形跡がないか

敷地・庭まわりのチェックポイント

建物の外側と同様に、敷地・庭まわりの状態も定期的に確認することが大切です。

草・樹木の管理状況

  • 草が隣地や道路に越境するほど伸びていないか
  • 庭木が隣家や電線に接触していないか
  • 枯れた木・倒木の危険がある木がないか

草刈りや庭木剪定の適切な時期については、草刈りの年間スケジュールの記事もあわせてご参考にどうぞ。草の状態を確認して、必要なタイミングで対応できると理想的ですよ。

敷地・建物まわりの確認

  • 不法投棄がされていないか
  • 敷地内に不審な形跡・侵入の痕がないか
  • ブロック塀・フェンスに傾き・損傷がないか
  • 駐車場・通路に大きなひびや陥没がないか

不法投棄は、草が伸び放題・郵便物がたまった状態の空き家に起きやすいです。定期的に人が出入りしている状態を保つことが、不法投棄の抑止につながりますよ。

近隣・郵便物のチェックポイント

郵便物・チラシの確認

  • 郵便受けに郵便物・チラシが大量に溜まっていないか
  • 重要な通知(行政からの通知・税金関係)が届いていないか
  • 必要に応じて転送または保管する

郵便物が大量にたまっていると「管理されていない空き家」というサインになります。不審者に目をつけられるリスクもあるため、定期的な確認が大切です。

近隣への声かけ

  • 隣家・近隣への挨拶・声かけをする
  • 「管理しています」という存在感を示す
  • 近隣から気になる点の報告があれば対応する

近隣の方が「あの家はちゃんと管理されている」と感じてくれることで、トラブルの報告や情報提供もしてもらいやすくなります。顔の見える関係を保つことが、空き家管理の大きな安全網になりますよ。

月1回の巡回で防げるトラブルの具体例

「そんなに細かく確認しなくても大丈夫では」と思う方もいるかもしれません。でも、月1回の巡回で実際に防げたトラブルの例をいくつかご紹介しますね。

雨漏りの早期発見

巡回時に天井のシミを発見し、屋根の補修を早期におこなえたケースがあります。放置していれば構造部分にまで影響が及び、修繕費が数十万円以上になっていたかもしれません。

雨樋の詰まりによる外壁劣化の防止

雨樋に落ち葉が詰まっているのを発見し、清掃したことで、外壁への雨水のまわりを防げたケースです。気づかないまま放置すると、外壁の腐食や基礎への水の侵入につながることがあります。

近隣への草の越境トラブルの未然防止

草の伸びを早めに確認することで、隣家への越境が起きる前に草刈りの手配ができたケースです。苦情が来る前に対応できると、近隣との関係が良好に保てますよ。

不法投棄の抑止

定期的に人が訪れていることで、不法投棄の対象になりにくくなります。実際に、巡回を始めてから不法投棄がなくなったというケースもあります。

空き家を放置することのリスク全般については、管理不全空家のリスクについての記事でも詳しく説明しています。あわせてご覧いただけると、管理の重要性がより具体的に分かると思いますよ。

「売るか、貸すか、解体するか、管理するか」まだ方針が決まっていない方は、管理サービスを利用しながらゆっくり検討することもできます。空き家の判断表も参考にしてみてください。

自分で管理するか、業者に任せるか

このチェックリストを見て、「こんなに確認することがあるのか」と感じた方もいるかもしれません。近くにお住まいで定期的に足を運べる場合は、自分で管理することも十分可能です。

ただし、遠方にお住まいで月1回の巡回が難しい場合や、建物の点検に不安がある場合は、業者に任せる方が安心ですよ。

おとなりサポートの空き家管理サービスでは、このチェックリストの内容をすべてカバーした月1回の巡回をおこない、写真付きの報告書をお送りします。「遠方にいながら実家の状態を把握したい」という方に多くご利用いただいていますよ。



空き家管理のご相談は無料です

「今の実家がどんな状態か確認してほしい」「定期管理をお願いしたい」——まずはお気軽にご連絡ください。現在の状況をお聞かせいただければ、どんな管理が必要か一緒に整理できますよ。

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