田舎の実家、見落としがちな10のリスクと対策
こんにちは。南島原市の便利屋「おとなりサポート」です。
田舎の実家が空き家になって久しい…という方、けっこう多いんじゃないでしょうか?遠方でなかなか帰れず、つい放置してしまっているという声もよく聞きます。
でも、その放置が思わぬトラブルの火種になっているかもしれません。この記事では、田舎の空き家で起こりがちな10のリスクとその対処法をご紹介します。
1.雑草・庭木の放置
空き家で最も多くの方が悩むのが「庭の荒れ」です。雑草が伸び放題になると、見た目が悪くなるだけでなく、蛇やムカデなどの害虫・害獣が寄りつきやすくなります。また、庭木の枝が隣家に越境すれば、法律上のトラブルに発展するケースもあります。
近隣住民からの苦情やクレームも受けやすく、結果として人間関係が悪化してしまうこともあるんです。年に2〜3回の草刈りや剪定をするだけで、こうしたリスクはかなり減らせます。
さらに、最近は「防犯上の観点」からも庭の管理が重要視されています。荒れた庭は空き家と見抜かれやすく、不法侵入や空き巣被害のターゲットになりかねません。
2.害獣・害虫の侵入
イタチ、ハクビシン、アライグマ…。これらは田舎の空き家に住みつきやすい代表格です。屋根裏や床下に住みつかれると、断熱材を荒らしたり糞尿で家屋を汚したりして、修復に数十万円かかることもあります。
ネズミやゴキブリの被害も無視できません。彼らは電線をかじることで漏電や火災の原因にもなります。定期的な見回りや簡易的な防除処置で、初期段階の侵入を防ぐことができます。
3.郵便物の滞留
郵便受けにチラシやDMが溜まっていると「この家は誰も住んでいない」と外部に知らせているようなもの。空き巣や不審者にとっては格好の標的です。
また、重要な通知(税金、保険、相続関連書類など)を見落とすと、後々大きなトラブルに発展することもあります。定期的に郵便を確認し、必要に応じて転送設定をするなどの対策が大切です。
4.火災・事故のリスク
古くなった配線やブレーカー、使われなくなった家電が原因で、漏電火災が起きるケースも少なくありません。実家が火元になれば、近隣への損害賠償まで発生することもあります。
また、野焼きの火が風で飛んで屋根に燃え移った、放火に遭ったという例も。火災保険が未加入だった場合、修復や損害賠償の負担はすべて自己責任です。保険の見直しや防火管理も重要なポイントです。
5.法的リスク・特定空き家指定
空き家を長く放置すると、市町村から「特定空き家」に指定されることがあります。これは、倒壊や衛生、景観面で問題があると判断された場合に下される措置です。
特定空き家に指定されると、固定資産税の軽減措置が解除され、6倍近くに跳ね上がるケースも。さらに改善命令が無視されれば、強制撤去や行政代執行もあり得ます。
6.維持費・税金の負担
空き家でも固定資産税や都市計画税はかかります。広い敷地の家や古民家であれば、年間10万円以上の負担になることも。
さらに、屋根や外壁の修理、シロアリ対策、定期清掃などを業者に頼むと、維持費だけで年20万〜30万円を超えることもあります。
売却しようにも傷みが進んだ家は買い手がつきにくく、逆に解体費用がかかってしまうという悪循環に陥ることも。
7.相続・家族間トラブル
空き家があることを放置しておくと、将来的な相続時に親族間で揉める原因になります。誰が管理・処分を担当するのか、費用は誰が出すのか…。
実際に「相続登記がされていなかった」「固定資産税の支払いで揉めた」などのトラブルは多数あります。早めに親族間で話し合い、必要であれば司法書士等に相談することが肝心です。
8.景観・地域イメージへの影響
草ぼうぼうの空き家や、雨戸が落ちたままの古屋は、地域全体の印象を悪くしてしまいます。空き家が多いエリアは「防犯意識が低そう」「人がいない街」と見なされ、新しい住民が入りにくくなる要因にもなります。
ご近所に迷惑をかけないだけでなく、自分たちのふるさとの未来を守るためにも、見た目の整備はとても大切です。
9.登記・契約の更新忘れ
住所変更、名義変更、固定資産税の支払い、電気・水道の契約更新…空き家にもこうした事務手続きは必要です。ところが、放置しているとこれらの管理がうまくいかず、未納や延滞、名義不明の物件になってしまうことも。
不動産の登記情報が古いままだと、売却や賃貸への活用もスムーズにいきません。毎年1回は状況を整理し、必要な書類管理をしておくことが重要です。
10.売却・利活用のタイミングを逃す
空き家は早めに動けば「売る」「貸す」「管理委託する」など、さまざまな選択肢があります。しかし、何年も放置した結果、家屋の状態が悪化してしまうと、それらの選択肢自体が失われてしまいます。
また、最近では空き家バンクを通じて地域活性化に繋がる活用事例もあります。売却以外の活用法も視野に入れ、定期的に現状確認を行うことが大切です。
まとめ
田舎の空き家を放置すると、以下のような問題が起こる可能性があります。
- 雑草・庭木の繁茂による近隣トラブル
- 害虫・害獣の侵入と被害
- 郵便物の滞留による防犯リスク
- 火災や放火などの事故リスク
- 「特定空き家」指定による税負担増加
- 高額な維持管理費用
- 相続時の家族間トラブル
- 地域イメージの悪化
- 契約・登記忘れによる損失
- 売却や利活用の機会損失
一度現状を見直し、必要ならば「便利屋」や「専門家」に相談してみることをおすすめします。南島原市のおとなりサポートでは、草刈りや見回り、簡易点検などの対応も行っています。

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