故人の趣味グッズを処分できない…その解決法
「捨てるにはしのびないけど、置いておくのもつらい……」
そんなふうに感じる遺品のひとつが、故人の趣味に関するグッズではないでしょうか。
今回は、思い出のつまった品々をどう整理すればいいのか、心の整理も含めてやさしくご紹介します。
無理に「捨てよう」としなくていいんです
まずお伝えしたいのは、「すぐに捨てなきゃ」と思わなくて大丈夫、ということです。
故人が大切にしていた品物は、遺された人にとっても、かけがえのない思い出。
時間をかけて向き合うことも、立派な整理なんです。
私も、父が集めていた釣り道具を、数年かけて少しずつ手放しましたよ。
写真に撮って記録として残す方法も
どうしても捨てられないものは、写真に残してから手放すという方法もあります。
趣味の棚や飾ってあったコレクションを1枚ずつ撮るだけでも、気持ちの整理がつきやすくなります。
私は、思い出のスケッチブックを写真に撮って、小さなアルバムにしてから処分しました。
不思議と心が落ち着いて、今でもたまに見返しています。
「誰かに引き継ぐ」という選択肢
コレクションや道具などは、同じ趣味を持つ方に譲るという方法も。
リサイクルショップよりも、地域の掲示板や知り合いに声をかけてみると、意外と喜んでもらえたりします。
「使ってくれる人がいる」と思えるだけで、心が軽くなることもありますよ。
一部だけ残して「ミニ展示」しても
すべてを処分するのではなく、代表的なものをいくつか残して、小さなコーナーを作るのも素敵です。
たとえば、写真と一緒に1〜2点だけ飾るだけで、思い出が身近になります。
処分ではなく「まとめなおす」という視点で見ると、気持ちも前向きになれます。
おわりに
故人の趣味グッズは、単なるモノではなく、その人らしさが詰まった宝物のような存在。
だからこそ、すぐには手放せなくて当然なんです。
焦らず、気持ちに寄り添いながら、一つひとつ見ていく。
その過程こそが、供養のひとつだと私は思います。