供養をしながら片付ける、という考え方

供養をしながら片付ける、という考え方

身内が亡くなったあと、残された物をどうするか――これはとても心の重くなる作業ですよね。ただの「片付け」ではなく、気持ちの整理や供養の気持ちも含まれているように感じます。

私も父が亡くなったあと、家に残された品々を目の前にして、「これはゴミじゃない」「ただの整理じゃない」と思いました。そんなときに、供養を意識しながら片付けるという考え方に出会って、ずいぶん心が軽くなったんです。

供養とは「ありがとう」の気持ちを形にすること

供養というと、お寺での法要やお墓参りを思い浮かべる方が多いかもしれません。でも、日々の中で「ありがとう」と伝える気持ちも、立派な供養になるんですよ。

私も、父の愛用していた湯飲みや眼鏡に「おつかれさま」と声をかけてから手放すようにしました。そうすることで、自分の中の区切りがつけやすくなった気がします。

一つひとつに手を合わせながら

片付けるとき、ただ物を分別するのではなく、一つひとつに「ありがとう」と気持ちを込めると、不思議と作業が前向きになるんです。

私の場合は、父の机の引き出しを開けたとき、古い手帳や使いかけの鉛筆を手に取りながら、「お父さん、これも大事にしてたね」と語りかけていました。気持ちを整えながら進められるので、無理なく、穏やかに片付けられます。

写真や手紙は「残す・送る・供養する」

故人の写真や手紙は特に迷うものですよね。私も「これは捨てたくない」と思うものばかりでした。でも、全部は残せません。そんなときは「残すもの」「親族に送るもの」「供養するもの」に分けるようにしています。

供養すると決めたものは、小さな箱にまとめてお寺にお願いしたこともあります。手元から離れても、「ちゃんと気持ちは込めた」と思えると、納得して手放せるようになりますよ。

焦らず、自分のペースで進めて

「早く片付けなきゃ」と思うと、余計に苦しくなってしまうものです。私は週に1回、1時間だけ「供養の時間」として作業をするようにしました。

そのおかげで、気持ちに余裕ができて、「これは来週考えよう」「今日はここまで」と無理なく進めることができました。

家族と一緒に思い出を分かち合う

できれば、離れている家族ともこの時間を共有できるといいですね。私は、姉にLINEで写真を送りながら「これは覚えてる?」とやり取りをしました。

一人で抱え込まず、思い出を一緒にたどることで、供養の気持ちも深まりますし、「これを残そう」「これは手放そう」といった判断もスムーズになります。

おわりに

遺品整理は、ただの「片付け」ではありません。気持ちを込めた供養の一つとして、ゆっくり丁寧に向き合うことが、心の整理にもつながるんです。

私も、「片付けながら供養する」という考え方を取り入れて、本当に良かったと思っています。皆さんも、ご自身のペースで、心に寄り添う片付けをしてみてくださいね。

 

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