「相続した農地があるけれど、自分では農業をしていないのでずっと放置している」——そういったご相談をいただくことが増えています。
島原半島は農業が盛んな地域ですが、高齢化と後継者不足により、耕作されないまま草が繁茂した農地が各地に増えているのが現状です。「とりあえず持っているだけ」「誰かに迷惑をかけていなければいい」と思いながら、何年も放置してしまっているケースも少なくありません。
この記事では、耕作放棄地を放置し続けた場合に起こりうるリスク・草刈りにかかる費用の目安・南島原市で農地を管理するための選択肢を整理してお伝えします。
- 耕作放棄地を放置するとどうなるか(法的・実務的なリスク)
- 農地の草刈り費用の目安(面積別)
- 南島原市での農地管理の選択肢
耕作放棄地を放置するとどうなるか
「草が生えているだけだから、誰にも迷惑をかけていないのでは」と思われる方もいますが、放置が続くといくつかの問題が生じてきます。
農業委員会からの指導が入ることがある
農地法では、農地の所有者や管理者には適切な管理が求められています。耕作放棄地が増えると、農業委員会が現地調査をおこない、所有者に対して利用改善の指導・勧告をおこなうことがあります。
「決められない」のは、材料が足りないだけです
遠方に住んでいると、実家の状態は想像で判断しがちです。
まずは現地の事実(建物の傷み・管理状況・近隣影響)をそろえると、家族会議が進みます。
- 写真+状況整理をPDFで共有
- 南島原市・島原市に対応
指導を受けても対応しない場合、農地の利用権を設定される(第三者に貸し出される)ケースもあります。相続した農地を「とりあえず持っているだけ」の状態にしておくと、知らないうちに行政手続きが進んでいたということになりかねません。
近隣農地への雑草の種子飛散
耕作放棄地で繁茂した雑草は、種子を周囲に飛ばします。隣接する田畑に雑草の種が飛んでしまうと、真面目に農業をしている隣の農家の方に迷惑をかけることになります。
島原半島は農業地帯ですので、近隣に現役で農業をされている方がいることが多いです。「自分は農業をやめたけれど、周りへの影響はない」とは言い切れないんですよ。雑草の種子飛散は、近隣との関係悪化につながることもあります。
害虫・害獣の温床になりやすい
草が繁茂した農地は、さまざまな害虫や小動物が生息しやすい環境になります。近隣の農作物への被害につながるだけでなく、隣接する空き家や住宅へも影響が出ることがあります。夏場は乾燥した草が火災の原因になるリスクもあります。
固定資産税との関係
農地として登録されている土地は、宅地に比べて固定資産税が低く抑えられています(農地の税負担軽減措置)。ただし、この軽減措置が適用され続けるためには、農地として適切に管理されていることが条件になります。
長期間にわたって耕作がおこなわれず、草が繁茂したまま放置されている状態が続くと、農地としての評価が変わる可能性があります。税負担の面でも、管理を怠ることはリスクになりうるんです。
空き家と農地をあわせて相続した場合は、空き家の放置リスクとあわせて整理しておくのがおすすめです。管理不全空家のリスクについての記事もあわせてご参考にどうぞ。
農地の草刈り費用の目安
「では、業者に草刈りを頼んだらいくらかかるのか」という点を整理します。農地の草刈り費用は、面積・草の高さと密度・地形・アクセスのしやすさによって変わります。
面積別の費用目安
| 面積の目安 | 費用の目安 | 具体的なイメージ |
|---|---|---|
| 〜200㎡(約60坪) | 15,000〜25,000円 | 小規模な畑・家庭菜園程度 |
| 〜500㎡(約150坪) | 25,000〜45,000円 | 中規模の農地・休耕田 |
| 〜1,000㎡(約300坪) | 40,000〜80,000円 | 広めの田畑・耕作放棄地 |
| 1,000㎡超 | 要見積もり | 現地確認または写真でご相談ください |
上記はあくまで目安です。実際の費用は現場の状況によって変わります。
自走式草刈機が使えるかどうかで費用が変わる
広い農地の草刈りには、自走式の草刈機(乗用タイプや歩行型)を使うと作業効率が上がります。ただし、傾斜がきつい農地や、石や障害物が多い場所では自走式が使えないこともあります。
自走式が使える場合は作業時間が短縮されるため、費用が抑えられる傾向があります。一方、手作業が中心になると時間がかかり、費用が上がる場合があります。依頼前に「どんな農地か」を伝えて確認しておくと良いですよ。
草丈が高いほど費用は上がりやすい
長期間放置されて草丈が1mを超えているような農地は、通常の草刈りよりも手間がかかります。最初の1回は割高になっても、その後定期的に管理を続けることで、2回目以降は費用が下がっていくことが多いですよ。
おとなりサポートの農地管理の料金については、農地・耕作放棄地管理サービスのページをご参照ください。写真をお送りいただければ、概算をお伝えできます。
南島原市での農地管理の選択肢
耕作放棄地をどう管理していくか、南島原市で使える選択肢をご紹介します。草刈りを依頼するだけでなく、農地の今後についても一緒に考えてみてください。
① 農業委員会に相談する
南島原市の農業委員会は、農地の管理・利用に関する相談窓口です。「相続した農地をどうすればいいか分からない」「農地を誰かに使ってもらいたい」という場合の最初の相談先として活用できます。
農業委員会では、農地の現状把握や、農地を貸し出す際の手続きについてのアドバイスも受けられます。窓口に相談するだけでも、状況が整理されることが多いですよ。
② 農地中間管理機構(農地バンク)を活用する
農地中間管理機構(いわゆる農地バンク)は、農地を貸したい所有者と、農地を借りたい農業者をつなぐ公的な仕組みです。長崎県農業振興公社が窓口になっています。
農地バンクに登録することで、農地を他の農業者に貸し出すことができます。貸し出している間は賃料収入を得られるうえ、管理の手間が省けます。「自分では管理できないが、農地を手放したくない」という方にも向いている選択肢ですよ。
ただし、農地バンクへの登録には手続きが必要ですし、借り手が見つかるまでに時間がかかる場合もあります。登録前や借り手が決まるまでの間も、草刈りなどの最低限の管理は必要です。
③ 便利屋・管理業者に草刈りを依頼する
農地の今後の方針がまだ決まっていない段階でも、草刈りだけは定期的におこなっておくことが大切です。近隣への影響を防ぎ、農業委員会からの指導を受けるリスクを下げるためにも、年に2〜3回の草刈りを継続することをおすすめします。
遠方にお住まいで現地に来られない場合も、写真をLINEで送っていただければ概算をお伝えし、立ち会いなしで対応できます。作業後は写真をお送りしますので、現地に来なくても状況をご確認いただけますよ。
定期的な草刈りと農地の見回りをまとめてお任せいただくことも可能です。詳しくは農地・耕作放棄地管理サービスのページをご覧ください。
農地と空き家をあわせて管理したい場合
相続した農地と空き家が隣接している場合や、両方の管理を一括してお任せしたい場合は、空き家管理サービスとの組み合わせも可能です。農地の草刈りと建物の巡回点検をまとめてお任せいただくと、遠方の方はとくに管理の手間が大きく減りますよ。
まず現状を把握することから始めてみてください
「農地の管理をどうするか、まだ何も決まっていない」という段階でも、まず現状を把握しておくことが大切です。何年も足を運んでいないと、農地の今の状態が分からなくなっていることもありますよね。
「とりあえず一度草刈りをしてほしい」「現地がどんな状態か確認してほしい」という段階でも、気軽にご相談いただければと思います。農地の場所と大まかな広さをお知らせいただければ、まず何ができるかをお伝えしますよ。
実家の土地・建物全体の状況をまとめて把握したい方は、現地確認レポート(55,000円)もご参考にしてください。建物の内外と敷地の状況を写真と報告書でまとめてお渡しするサービスです。
農地・耕作放棄地の草刈りご相談は無料です
「何年も放置していてどんな状態か分からない」という段階でも大丈夫です。農地の場所と大まかな広さ・写真をお送りいただければ、対応できるかどうかと費用の目安をお伝えします。
- 南島原市内は出張費無料
- 遠方の方は立ち会い不要・作業後に写真報告あり
- 年間定期管理プランもご相談ください
📞 お電話|080-9336-0649(9:00〜18:00)
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