実家にある「謎の遺品」の扱いに困ったら
「これ、何に使ってたのかしら?」
実家の片付けをしていると、必ずといっていいほど出てくるのが、“謎の遺品”です。
一見しても用途がわからない古い道具や、誰のものなのかも不明な書類……。
私も母の箪笥の引き出しから、見たことのない巻物や封筒が出てきて困ってしまった経験があります。
今回は、そんな“謎の遺品”の扱い方について、いくつかの視点からお話ししますね。
まずは「捨てずに保留」が基本
用途や価値がわからないものをいきなり処分してしまうのは、後悔の元になります。
まずは「捨てずに保留」。
中身が確認できるものは開けてみて、できるだけメモを残すことをおすすめします。
私は「不明なもの箱」を一つ用意して、判断に迷うものをそこにまとめました。
写真を撮って、親戚に聞いてみる
自分ではわからなくても、親戚に写真を見せると、「あ、それはおじいちゃんが使ってた〇〇よ」と、意外な情報が得られることも。
特に昔の農機具や宗教関係の道具は、見た目では用途が分かりにくいので、遠慮せず聞いてみましょう。
LINEで送るだけでもずいぶん楽になりますよ。
金属・書類・装飾品は分別を
謎の遺品でも、素材が金属だったり、個人名が書かれた書類だったりする場合は注意が必要です。
- 金属:リサイクル回収や金属買取店に相談できることも。
- 書類:念のため内容を確認し、個人情報のあるものはシュレッダーや焼却処分へ。
- 装飾品:アクセサリーや記念品は、専門店に見てもらう価値があります。
「ただの置き物かと思ったら、記念コインだった」という話もあります。
どうしても判断できないときは…
一定期間保管しても、用途や価値がわからないものは、写真やメモを残して「ありがとう」と声をかけながら処分して構いません。
私も、最後まで謎だった道具を、写真だけアルバムに貼ってから、心を込めて手放しました。
供養の意味で、お寺や神社で「お焚き上げ」してくれるところもありますよ。
おわりに
遺品整理は、気持ちの整理でもあります。
わからないからといって焦らず、丁寧に扱おうとする気持ちが、きっとご先祖さまにも伝わると思います。
「これは何?」と迷う時間も、実は大切な時間なのかもしれませんね。