室内安全チェックリスト
家の中って、一番安心できる場所のはず…
でも実は、高齢者の事故が最も多く起こっているのは室内なんです。
「ほんのちょっとした段差でつまずいてしまった」「寒い日にお風呂で倒れていた」など、注意していても起こるトラブルが少なくありません。
今回は、ご自宅で安全に暮らすための室内チェックポイントを、リビング・キッチン・浴室・トイレなど場所別にご紹介します。
家族で見直したい方、ご本人が気になる部分を確認したい方に、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
居室・廊下:つまずきと家具の角に注意
お部屋の中での転倒は、意外と「見慣れた場所」で起きています。カーペットの端がめくれていたり、電気コードが足元に出ていたりしませんか?ちょっとしたつまずきポイントが、実は大きな事故につながることもあります。
また、家具の角が腰や足に当たってケガをすることもあります。通路が狭くなっている場所では、家具を少しずらすだけでも安全性が上がりますよ。動線の確保と照明の明るさも見直してみましょう。
キッチン:火の元と足元に気を配る
キッチンは、火や刃物、水が混在する場所なので、事故のリスクも高くなります。特に注意したいのは、コンロの消し忘れや、油が跳ねて滑りやすくなる床です。最近では、自動消火機能付きのコンロやIHクッキングヒーターなど、高齢者向けの設備も増えています。
また、調理中の立ち仕事で足元がふらつくこともあるため、クッション性のある滑り止めマットを敷くと安心です。
浴室・脱衣所:ヒートショックと滑りに注意
冬場に多いのが、ヒートショックによる事故です。暖かい部屋から急に寒い脱衣所や浴室に入ると、血圧が急に変動し、倒れてしまうことがあります。このため、脱衣所や浴室にも小型の暖房機を設置して、温度差を減らすことが大切です。
また、浴室の床が滑りやすい場合は、滑り止めシートの使用や手すりの設置が有効です。
可能であれば、またぎやすい高さの浴槽や断熱床材を使ったシステムバスへのリフォームも検討すると、さらに安全で快適な入浴環境になります。
トイレ:立ち座りと照明がカギ
トイレでの事故も実は少なくありません。特に夜間に足元が見えにくいと、転倒の原因になります。人感センサー付きの照明に変えるだけでも、安心感が高まります。
また、和式トイレは足腰に負担がかかるため、洋式トイレに変更することで立ち座りが楽になり、転倒のリスクも軽減されます。必要に応じて、壁に手すりを設置すると、バランスが取りやすくなりますよ。
冬場はストーブや電気コードにも注意
寒い季節には、こたつや電気ストーブなどが活躍しますが、電気コードにつまずく事故や、ストーブ周辺の布類からの火災も発生しがちです。コードは通路を避けて配置し、ストーブは布製品やカーテンから離して設置するようにしましょう。
空気の乾燥も火災や体調不良の原因になりますので、加湿器の使用やこまめな換気も大切です。
安全対策は“できるところから”がポイント
家の中すべてを一度に見直すのは大変に感じるかもしれませんが、できるところから少しずつ改善することがとても大切です。
たとえば「次の買い物で滑り止めマットを買ってこよう」とか、「帰省したときに家具の配置を見直してみよう」など、小さなことから始めてみてください。
ご家族でチェックし合うのもおすすめですし、必要であれば専門業者に相談するのも安心です。
まとめ
- 転倒は段差やコード、敷物のズレから起こることが多い
- キッチンは火の元と滑りやすさに注意。IH導入も一案
- 浴室ではヒートショック対策が重要。浴槽の高さや断熱床も検討を
- トイレは洋式化・手すり・照明で安全性をアップ
- ストーブやコードの位置にも気を配り、火災予防と快適性を両立させることが大切