夜間のトイレ動線を安全に保つ工夫
「夜中にトイレへ行こうとして、つまずいた」「暗くて転びそうになった」——そんな経験、ありませんか?
高齢になると、夜間の動作が不安定になりがちで、特にトイレまでの“動線の安全確保”がとても大切になります。
今回は、夜間のトイレ移動を安心・安全にするための工夫をご紹介します。
足元ライトで“自動的に明るく”
まず取り入れやすいのが、人感センサー付きの足元ライトです。廊下や寝室の床近くに設置すると、通るだけで足元がパッと明るくなります。
私の母も、これをつけてから「安心して歩けるようになった」と言ってくれています。
動線上の障害物をチェック
寝室からトイレまでの間に、つまずきやすいラグ、コード、段差などがないか見直してみましょう。
私は、母の部屋のカーペットの端を固定し、通路には物を置かないようにしました。それだけで動きやすさがぐっと変わったんです。
トイレまでの道を“ひと続きの光”でつなぐ
寝室からトイレまで、複数のセンサーライトを設置して、光が途切れないようにすると安心です。
例えば、寝室→廊下→トイレ前と3か所に小型ライトを設置すると、「歩くたびに灯りがリレーのようについていく」ようになります。
夜間の転倒防止に“滑りにくいスリッパ”
私は、母に「底がゴムで滑りにくい」タイプのスリッパを用意しています。軽くて脱ぎ履きしやすいものが理想です。
夜中は足元がふらつきやすいので、歩行の安定感を高めるスリッパも安全確保の大切なアイテムですね。
万が一のために“呼び出しボタン”も
トイレ内や廊下に、簡易の呼び出しボタンを設置するのも安心です。私は、母のトイレの壁にワイヤレスチャイムの送信機をつけています。
何かあったときにすぐ呼べる仕組みがあると、家族も安心ですよね。
おわりに
夜間のトイレ動線を整えることは、「転ばないこと」だけでなく、「自信を持って動けること」につながります。
できることからひとつずつ、環境を整えていくことで、安心な夜を過ごせるようになりますよ。