空き家の湿気対策は「すき間風」がカギ
「空き家に久しぶりに入ると、なんだかじめっとしている」「押し入れがカビくさい」——そんなお悩み、ありませんか?
人が住んでいない家は空気が動かず、湿気がたまりがち。ですが、窓を開けっぱなしにするのは防犯上も心配ですよね。
そこで今回は、湿気対策の“カギ”となる「すき間風」の活かし方について、やさしくご紹介します。
湿気は「閉めきることで」たまりやすくなる
人がいないときの家は、窓も扉も閉めきり状態が多く、湿気が逃げる場所がありません。
私は、母の家ではすべての窓を閉めた状態で、風の通り道になりそうな場所を探して、対角線上に「すき間」を作っています。
少しだけ開ける「微換気」が有効
1cm〜3cmほどの開け幅でも、空気の通り道があるだけで空気のよどみが減ります。
私は、押し入れの扉をほんの少しだけ開けたり、勝手口の小窓にストッパーをかけて風を通すようにしています。防犯面にも気を配りながら調整できますよ。
換気口や通気孔を「ふさがない」ことも大切
古い家では通気口が家具や収納でふさがれていることもあります。
私は、冷蔵庫の裏や収納棚の背面など、空気が通りにくくなる場所をなるべく開けて、通気を妨げないようにしています。
湿気を含んだ空気は「下にたまる」
床下や押し入れの下段は特に湿気がこもりやすい場所。
私は、床に直置きしていた収納箱の下にすのこを敷いたり、押し入れに新聞紙を広げたりして湿気を逃がしています。
定期的に「すき間を作る」だけでも効果的
毎月の見回り時に「今日はこことここの窓を少し開けよう」とルールを決めておくだけでも、湿気対策になります。
私は、風が強い日は閉める、穏やかな日は開ける、というふうに天候に応じて変えるようにしています。
おわりに
空気が動くことで、湿気もカビもぐんと減ります。
「すき間風」は、見えないけれど頼れる味方。大がかりな設備を使わなくてもできる湿気対策、ぜひ今日から取り入れてみてくださいね。