古い仏壇を処分したいときの流れとマナー
「この仏壇、どうしたらいいのかしら……」
ご実家の整理をしていると、仏壇の処分という繊細な問題に直面することがあります。
私も、両親がいなくなったあと、誰も使わなくなった仏壇の扱いに悩みました。
今回は、古い仏壇を手放すときの流れと、失礼にならないマナーについてお話ししますね。
いきなり処分しないで「魂抜き」を
仏壇は、ただの家具ではなく、ご先祖さまや故人の魂が宿っていると考えられています。
処分する前には、「閉眼供養(へいがんくよう)」や「魂抜き(たましいぬき)」という儀式を行うのが一般的です。
宗派によっては「精抜き(しょうぬき)」など異なる呼び方をすることもあります。浄土真宗では形式的な儀式を行わない場合もありますので、まずは菩提寺などに確認しましょう。
お寺にお願いして、ご本尊や位牌から魂を抜いてもらってから、仏壇本体を片付けるようにします。
魂抜きはどこに頼む?どのくらいの費用?
お付き合いのあるお寺や、仏壇を購入した仏具店に相談するとスムーズです。
私の場合は、菩提寺に連絡したところ、住職さんが来てくださり、15分ほどで供養をしてくださいました。費用は5,000〜1万円程度が一般的ですが、「お布施」として気持ちを包むことが多いようです。
南島原市内で相談できる寺院としては「○○寺」や「○○院」などがあります。市役所や地域包括支援センターでも紹介してくれる場合があります。
仏壇本体の処分方法と選び方
魂抜きが済んだ仏壇は、以下のような方法で処分できます:
処分方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
寺院 | 供養と一括対応 | 費用や手続きが必要な場合あり |
仏具店 | 仏具もまとめて相談可能 | 店舗により対応が異なる |
粗大ごみ | 費用が安価 | 供養は別途必要 |
回収業者 | 搬出も含めて楽 | 費用がやや高め |
買取業者 | 状態によっては買い取り可 | 希少なケースに限る |
私は、仏具店さんが提携している回収業者にお願いし、搬出も含めて対応してもらいました。
処分前の確認と家族への相談も忘れずに
仏壇の中には、家系図や大切な書付、古い写真など、貴重なものがしまわれていることもあります。必ず中を丁寧に確認しましょう。
また、仏壇は家族や親族にとって思い入れのあるもの。処分する前に、できれば兄弟や親族に相談しておくと、後々のトラブル防止になります。
仏具や位牌の扱い方
仏壇の中にある位牌や仏具も、それぞれに気を配りたいところです。
位牌は、魂抜きのあと菩提寺で納めてもらうか、「お焚き上げ」をしてもらうのが一般的です。
仏具は使えるものだけを手元に残し、他は仏具店に引き取ってもらうこともできます。
私は、おりんと小さな花立てだけ残して、小さな供養の場所を自宅に作りました。
処分後の供養や心の整理も大切に
仏壇を処分しても、ミニ仏壇や手元供養を続ける方法もあります。
例えば、コンパクトなミニ仏壇を新しく用意して、位牌や写真を飾ることで、故人とのつながりを大切に保てます。
「手放した=供養しない」ではありません。気持ちの区切りをつけるための、新しい形の供養も選択肢に入れてみてください。
南島原市での仏壇処分サポート
南島原市内では、仏壇処分や回収に対応している業者や仏具店があります。
- 「仏具店」:供養と引き取りを一括対応
- 「回収サービス」:搬出・運搬対応
- 市の粗大ごみ回収:事前申し込みが必要、供養は別手配
対応可能エリアや費用については、各事業者に直接問い合わせてみるとよいでしょう。
また、搬出が困難な場合は、便利屋サービスなどで運搬のサポートを依頼するのも一つの方法です。
よくある質問とトラブル事例
- 「仏壇が大きすぎて自力で運び出せない」→ 専門業者に搬出依頼を。
- 「遠方からでも手配できる?」→ 地元業者に事前相談し、日程調整。
- 「魂抜きの立ち会いができない」→ 寺院によっては代理供養も可。
おわりに
仏壇を処分することは、どこか後ろめたさや寂しさを感じるものです。
でも、きちんと供養をして手放せば、それは「粗末にした」ことにはなりません。
心を込めて、感謝の気持ちで向き合うことが、いちばんのマナーだと私は思っています。

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