遺品をダンボールにまとめたあと、どうする?
遺品の整理って、ただ片づければいいというものでもないんですよね。
私も経験がありますが、いったんダンボールにまとめたものの、そのまま部屋の隅に置いたまま……という状態になってしまう方、案外多いんです。
今回は、遺品を箱にまとめたあと「どう動くか」を少しずつ考えていけるような内容をお届けします。
【気持ちの整理は、少しずつで大丈夫】
「すぐに処分しなきゃ」と思うと、気が重くなります。
特に故人の思い出が詰まった品は、手放すにも勇気がいりますよね。
まずは、ダンボールに入れることで“一時保管”として捉えると、気持ちがラクになります。
箱に貼るメモに「思い出があるもの」「要確認」などと書いておくのもおすすめですよ。
【仕分けのステップ:3つの視点で分けてみる】
- 確実に残すと決めたもの(写真・手紙・記念品など)
- 迷っているもの(後からもう一度見直したいもの)
- 処分してもよいもの(古い衣類や使わない日用品など)
この3つに分けておくと、後から見直すときにも判断しやすくなります。
迷うものは「〇月までに見直す」と期限を決めておくと、溜めっぱなしになりにくいです。
【保管場所もひと工夫】
ダンボールは湿気やカビに弱いので、なるべく風通しのいい場所に置きましょう。
玄関脇や廊下などに積んでおくと、つい見過ごしがちになるので、目につきやすいリビングの隅などに置いておくのも一案です。
見えることで「そろそろ見直そうかな」という気持ちが自然に湧いてくるんですよ。
【誰かと一緒に見るのもおすすめ】
一人で整理しようとすると、どうしても手が止まりがちです。
そんなときは、信頼できる家族や友人に声をかけて、一緒に「これ、どう思う?」と話しながら進めると、思い出話にもなって、気持ちがほぐれることもあります。
おわりに
ダンボールにまとめた遺品、すぐに答えを出さなくても大丈夫。
少しずつ、無理のない範囲で、心のペースに合わせて向き合っていければ、それで充分です。
誰に見せるわけでもない、大切な気持ちの作業ですから。