形見分けってどう進めるの?誰が決める?
家族が亡くなったあとのこと、考えるだけで胸がぎゅっと締めつけられますよね。特に形見分けは、気持ちの整理と向き合う大切な時間。でも「何から始めたらいいの?」「誰がどう決めるの?」と戸惑う方も多いんじゃないでしょうか。
私も母が亡くなったとき、何をどうしていいのか分からず、家族で相談しながら少しずつ進めた経験があります。その中で「これは知っておくと心がラクになる」と感じたことを、今日はお話ししたいと思います。
形見分けはいつするもの?
形見分けの時期に、決まりはないんです。ただ、一般的には四十九日を過ぎてからが多いですね。まだ気持ちが落ち着かない中で無理に進めようとせず、「そろそろ…」と思えたタイミングがいいと思います。
私のときも、四十九日を終えて少し気持ちに余裕が出てきたころ、親戚を呼んで話し合いました。無理のない時期に、心をこめて行えばそれで十分なんですよ。
誰が進める?家族で話し合いを
形見分けに「この人がやらないといけない」という決まりはありません。とはいえ、勝手に始めてしまうと後でトラブルになることも……。
私たちは、まず兄弟姉妹で集まって、「どんなものがあるのか」「誰が何を持っていたいのか」をひとつずつ話し合いました。気持ちを尊重し合うことが何より大切です。
ルールより「気持ち」を大切に
形見分けには法律的な決まりはないので、ルールというより「思いやり」が基本になります。たとえば高価なものがある場合には、相続の話と混同しないように注意したほうがいいですね。
うちでは、父の時計を兄がもらい、母の着物は私がいただきました。どれも「使ってくれたら喜ぶと思う」という思いから。大事なのは、物を通じて気持ちをつなげることです。
遠方の家族とも相談を
今は離れて暮らすご家族も多いですよね。電話や手紙、LINEなどを使って、みんなの気持ちを聞いてみることが大切です。
私も東京に住んでいる姉と、写真を送ったりしながら相談しました。「これは覚えてる」「それはあのときの……」と話が弾んで、思い出を共有する時間にもなりましたよ。
気をつけたいのは“独りよがり”にならないこと
一人でどんどん進めてしまうと、「勝手に決めたの?」とあとで誤解されがちです。特に親戚や兄弟との関係を大切にしたいなら、確認や相談を忘れずに。
私も、姉といっしょに「これで大丈夫かな?」と確認しながら進めました。誰かの気持ちを置いてけぼりにしないように。これが後悔しないためのポイントだと思います。
おわりに
形見分けは、思い出と向き合いながら「ありがとう」を伝える時間でもあります。決まりは少ないけれど、だからこそ気持ちを大切に、丁寧に進めていけたらいいですね。
私も振り返ってみると、「あのとき、ちゃんと話せてよかったな」と思います。急がず、自分たちのペースで。無理せずに取り組んでみてくださいね。