灯油・水道トラブルを防ぐには?|冬の備えと安全対策のポイント
南島原の冬は穏やかなイメージがありますが、朝晩の冷え込みは意外と厳しく、思わぬトラブルが起きることがあります。灯油の買い忘れ、水道管の凍結、そして高齢者の暖房器具の使い方など、冬の暮らしにはちょっとした備えがとても大切です。
今回は、便利屋が実際によく相談を受ける「冬場の灯油・水道トラブルを防ぐための5つのポイント」をご紹介しますね。離れて暮らすご家族にとっても、安心して冬を迎えるヒントになると思います。
灯油は寒くなる前にチェックしておく
寒くなってから灯油が切れていたことに気づくと、本当に焦ってしまいますよね。ポリタンクは満タンで15.5キロほどあり、ご高齢の方には持ち運びもひと苦労です。
ポリタンクの内、半分が無くなっていたら、早めに補充するのが良いでしょう。ガソリンスタンドやホームセンターでも配達してくれるところがありますし、便利屋でも運搬やタンクの確認などをお手伝いできます。
ポリタンクの劣化と保管状態も要チェック
ポリタンクは数年使うと紫外線や寒暖差で劣化してしまいます。ひび割れたり、においが漏れたりするようであれば、買い替えの時期かもしれません。
また、灯油用と水用のタンクを間違えて使わないよう、「灯油専用」と明記しておくと安心です。特に青や赤の色に慣れていない方は要注意です。
灯油の流出事故に注意
灯油をホームタンクからポリタンクに移す際は、その場を離れず、注ぎ終わったらしっかりバルブを閉めましょう。タンク周辺や配管に亀裂がないか定期的に点検することも大切です。除雪作業の際に配管を壊してしまう事故もあるため、雪が多い場所では目印を立てておくのもおすすめです。
万が一こぼしてしまった場合は、新聞紙や布で拭き取り、流し台や排水口に流さないようにします。流出した場合は、南島原市の環境センターなどへ連絡を。
水道管凍結に備えて保温対策を
水道管は、気温が氷点下を下回ると凍結しやすくなり、破裂する恐れもあります。特に北側の蛇口や屋外の配管は冷え込みやすいので、タオルや保温材を巻いて、ビニール袋で覆っておくと効果的です。
市販の「断熱チューブ」「パイプカバー」や「凍結防止ヒーター」なども有効です。トイレの配管やメーターボックスの保温も忘れずに行いましょう。
水道凍結時の正しい解凍方法
凍結してしまった場合、急に熱湯をかけるのは危険です。破裂の原因になることがあります。
ぬるま湯をタオルに含ませて配管に当てたり、ドライヤーの温風を当ててゆっくり解凍しましょう。無理にこじ開けず、心配なときは専門業者に依頼するのが安全です。
長期不在時の水道対策と緊急対応
長期間お家を留守にするときは、水道メーターの横にあるバルブを閉めて止水し、蛇口を開けて残りの水を抜いておくと凍結のリスクが減ります。
それでも万が一、水道管が破裂してしまった場合は、まず落ち着いて水道メーターのバルブを閉めて水を止めましょう。その後、市の指定業者(給水装置工事事業者)や水道課に連絡し、修理を依頼してください。
【南島原市水道課】TEL:0957-85-2078
暖房器具の安全な使い方も忘れずに
ご高齢の方が使われる石油ストーブやガスヒーターなどは、あたたかさと引き換えに火災や一酸化炭素中毒のリスクが伴います。
- ストーブの周囲に燃えやすい物を置かない
- 洗濯物をストーブの上で干さない
- 給油は必ず消火してから行う
- キャップはしっかり閉める
電気毛布やこたつも便利ですが、長時間の使用で低温やけどになることもあります。寒さ対策は大事ですが「安全第一」で使うことが何よりも大切です。
まとめ
- ポリタンクは劣化に注意し、灯油用と明記を
- 給油中はその場を離れず、こぼした場合の対応も知っておく
- 水道管は断熱材や凍結防止グッズで保護する
- 凍結時はぬるま湯やドライヤーでゆっくり解凍
- 長期不在時は水抜き・止水を徹底する
- 暖房器具は周囲の安全確保と換気を忘れずに
- トラブル時は南島原市の相談窓口へ
冬の暮らしを安心して過ごすために、早めの備えをしておきましょう。