実家を空き家にしない!生前からできる管理・予防メンテナンス
ご両親がお元気なうちに「実家が空き家のような状態になってしまう」のを防ぐことは、遠方にお住まいのお子さんにとって本当に大きな悩みですよね。南島原は台風や湿気が多い地域で、お手入れをしないでいると建物やお庭があっという間に痛んでしまいます。
こちらの記事では、生前からできる管理や予防メンテナンスについて、季節ごとの対応方法や費用の目安、地元で利用できるサービスや法的なリスクまで含めて、わかりやすくご説明いたします。
定期管理の基本
換気について
月に1回はお窓を開けて、空気をしっかり循環させてください。結露やカビを防ぐことができます。
通水について
蛇口を開けて1分ほど水を流してください。排水トラップが乾いてしまうと嫌な臭いや害虫が発生してしまいます。
通電について
家電製品を一時的に動かしてみてください。ブレーカーを落としたままにしておくと、配線が劣化したりバッテリーが放電してしまうリスクがあります。
遠方にお住まいの場合は、地元の便利屋さんやシルバー人材センターにお願いして、写真や動画で状況を報告してもらうと安心です。便利屋さんは柔軟に対応してくれる一方で、シルバー人材センターはお料金が手頃で継続的なご依頼に向いています。
季節ごとのチェックポイント
春(新生活の季節)
郵便物の転送や公共料金の確認を強化しましょう。
梅雨(湿気の季節)
除湿剤の交換、押し入れやクローゼットの換気を行います。カビやダニにご注意ください。
夏(台風の季節)
台風の前後には外回りの点検を行います。雨樋・屋根・外壁に破損がないか確認してください。
秋(落ち葉の季節)
落ち葉が雨樋を詰まらせてしまいます。お庭の木の剪定と清掃を行いましょう。
冬(寒さの季節)
凍結防止のため水道管に断熱材を巻きます。暖房器具の点検も大切です。
郵便物と新聞について
ポストに溜まってしまう郵便物やチラシは「お留守にしている」ことを示すサインになってしまいます。郵便局の転送サービスをご利用いただくか、便利屋さんやシルバー人材センターに回収・仕分けをお願いしましょう。銀行や保険会社からのお知らせには重要な書類も含まれているため、早めの確認が必須です。
お庭や外回りのお手入れ
お庭の木の剪定
お隣の敷地への越境や害虫の発生を防ぎます。
雨樋・屋根
落ち葉や強風による破損をそのままにしておくと雨漏りに直結してしまいます。
外壁・窓
小さなひび割れや隙間は湿気と害虫の侵入口になってしまいます。
費用の目安: お庭の木の剪定(半日パック8,800円~)、雨樋掃除(1日パック16,500円~)
室内の湿気・カビ対策
- 除湿剤や新聞紙を各お部屋に配置しましょう
- クローゼットや押し入れはドアを開放しておきましょう
- お布団や衣類は圧縮袋に収納しましょう
湿度の高い南島原では「風を通す管理」がとても重要になります。
防犯・安全について
- 夜間照明や人感センサーを設置しましょう
- 定期的にカーテンを開け閉めして、人が暮らしている雰囲気を演出
- 合鍵は必ず責任者の方一人に絞ってください
空き巣や不法投棄を防ぐには「きちんと管理されているお家」だと周囲にお示しすることが大切です。
管理サービスの活用方法
便利屋さん
柔軟な対応が可能です。1時間パック3,300円~でご利用いただけます。
シルバー人材センター
手頃な価格(時給1,000円前後)で定期管理に強いサービスです。
管理契約型サービス
月額5,000円~1万円で定期点検や写真報告を受けることができます。
空き家対策特措法とリスクについて
管理が十分でない住宅は「特定空家」に指定され、行政からの勧告や命令、最悪の場合は行政による強制解体が行われる可能性があります。その際の費用は所有者や相続人の方に請求されることになります。早めに点検・管理を行って、このリスクを避けることが重要です。
実際によくある失敗例とその対策
失敗例1:雨樋の詰まりに気づかず雨漏り
- 雨樋の詰まりに気づかずにいたため、天井に雨漏りが広がってしまいました。
- 対策: 半年ごとの屋根・雨樋点検を外部の業者さんに委託しましょう。
失敗例2:郵便物放置による被害
- 郵便物を放置していたためキャッシュカードの不正利用に気づきませんでした。
- 対策: 郵便転送を必ず設定するか、代理人を決めておきましょう。
失敗例3:台風による庭木倒壊
- 台風後にお庭の木が倒れ、お隣のお家に被害を与えてしまいました。
- 対策: 台風シーズン前の剪定をルーチンにしましょう。
まとめ
- 大切な実家を守るためには「生前管理」が欠かせません。
- 南島原特有のリスクは湿気と台風です。
- 季節ごとのチェックリストに沿って管理することが大切になります。
- 便利屋さん・シルバー人材センター・管理サービスを比較してうまく活用しましょう。
- 空き家対策特措法に基づく「特定空家」指定のリスクを避けるため、継続的な点検が欠かせません。
大切なご実家を長く良い状態で保つために、できることから少しずつ始めてみてくださいね。遠方からでも、工夫次第でしっかりと管理することができます。
空き家化を防ぐには定期的な片付けが欠かせません。不要品が増えてきたと感じたら「不用品回収・片付けサービス」をご利用ください。即日対応で、空き家予防の強い味方になります。

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