草取りで体を痛めないための安全ガイド
草取りは意外と危険な作業です
草取りを「ちょっとした庭仕事」だと思っていませんか?実は、腰を痛めたり、熱中症になったり、虫に刺されたりと、思っている以上に体への負担が大きい作業です。
特に暑い夏や広いお庭での作業は、体調を崩しやすく、時には救急車を呼ぶ事態になることもあります。
この記事では、草取りで起こりやすい体のトラブルとそれを防ぐ方法を、分かりやすくご紹介します。
年齢や体調によって注意が必要な方
ご高齢の方
- 気をつけること: 転倒や脱水症状を起こしやすい
- 対策: ご家族と一緒に作業し、短時間で切り上げる
妊娠中の方
- 気をつけること: お腹への負担や熱中症のリスク
- 対策: 基本的には避けて、業者さんにお任せするのが安心
手術後や病気治療中の方
- 気をつけること: 症状が悪化したり、再発したりする可能性
- 対策: 無理をせず、プロにお任せする
草取りでよく起こる体のトラブル
腰や膝の痛み
中腰の姿勢を長時間続けることで、関節に大きな負担がかかります。翌日になって「腰が痛くて動けない…」ということも。
熱中症や脱水症状
炎天下での作業で体温が上がり、汗で水分が失われると危険です。めまいや吐き気、ひどい場合は意識を失うことも。
虫刺されや植物かぶれ
蚊や毛虫に刺されたり、かぶれやすい植物に触れたりして、かゆみや痛み、腫れが起こります。
転倒や体調不良
特にご高齢の方や体力が落ちている方は、バランスを崩して転んだり、急に具合が悪くなったりするリスクが高くなります。
作業の前・最中・後にするべきこと
作業を始める前に。体の準備をする
- 軽くストレッチをして体をほぐす
- 前日はしっかり睡眠を取る
- 水分をしっかり摂っておく
作業中に気をつけること。こまめな休憩
- 30分に一度は必ず休憩する
- 休憩中にストレッチをする
- スポーツドリンクや経口補水液で水分補給
作業が終わったら。体のケア
- 軽いストレッチで体をクールダウン
- シャワーを浴びて汗や汚れを洗い流す
- タンパク質を含む食事で体力を回復
体に負担をかけない姿勢と動き方
やってはいけない姿勢
腰を曲げて中腰になる → 腰痛の原因に
正しい姿勢
- 膝をしっかり曲げて、背筋は伸ばす
- 膝当てや小さな椅子を使うと楽になる
- 30分ごとに立ち上がって休憩する
疲れにくくする工夫
同じ姿勢を続けず、こまめに体勢を変えることで疲労を溜めにくくできます。
必要な装備と熱中症対策グッズ
基本の服装・装備
頭と首を守る
- つばの広い帽子
- 首回りを覆うネックカバー
体を守る服装
- 風通しの良い長袖・長ズボン
- 厚手の手袋
- 滑りにくい靴
熱中症対策グッズ
- スポーツドリンクや経口補水液
- 塩分補給用の飴
- 冷却タオル
- 携帯用の小さな扇風機
作業環境を安全にする工夫
暑さ対策
日陰を作る
- 簡易テントやパラソルを設置
- 扇風機で風の流れを作る
休憩場所の確保
- 必ず日陰に椅子を用意
- 飲み物をすぐ取れる場所に置く
季節ごとに気をつけること
夏(6月〜9月)
- 作業時間: 朝早くか夕方の涼しい時間
- 対策: 熱中症対策を最優先に
梅雨時期(6月〜7月)
- 注意点: 蚊が多い時期
- 対策: 長袖着用と虫よけスプレー
秋(9月〜11月)
- 注意点: 花粉や落ち葉でアレルギーが起こりやすい
- 対策: マスクを着用
冬(12月〜2月)
- 注意点: 体が冷えて動きにくい
- 対策: 防寒具を着て、急に動かず体を温めてから
危険な植物と害虫を知っておこう
触ってはいけない植物
ウルシ
触るとかぶれを起こします。「ウルシかぶれ」という言葉があるほど有名です。
イラクサ
トゲがあって、触ると皮膚炎を起こします。
注意すべき害虫
チャドクガ
毛虫の一種で、毛に触れただけで強いかゆみが起こります。
マダニ
病気を媒介することがあります。草むらに多くいます。
スズメバチ
巣を見つけたら絶対に近づかず、専門業者に連絡してください。
もしものときの応急処置
虫に刺されたら
- すぐに水で洗う
- 冷やして腫れを抑える
- かゆみ止めの薬を塗る
- 症状がひどい場合は病院へ
熱中症の疑いがある場合
- 涼しい場所に移動
- 水分補給(飲めない場合はすぐに救急車)
- 体を冷やす
- 意識がもうろうとしたら迷わず119番
アレルギー反応が出た場合
- 全身に発疹が出た
- 呼吸が苦しい
- 意識がはっきりしない

→ これらの症状があったら、すぐに救急車を呼んでください
病院に行くべきサインを見逃さないで
すぐに病院に行くべき症状
熱中症の疑い
- 発熱や強い頭痛が続く
- 吐き気や嘔吐
- めまいが続く
アレルギー反応
- 広い範囲に発疹や腫れが出る
- かゆみが強くて眠れない
緊急事態
- 呼吸が苦しい
- 意識がもうろうとする
- 激しい腹痛や胸痛
これらの症状があったら、我慢せずにすぐに医療機関を受診してください。
作業前のチェックリスト
作業を始める前に、この項目を確認してください:
□ つばの広い帽子をかぶった
□ 手袋をはめた
□ 長袖・長ズボンを着た
□ 飲み物と塩分補給用品を用意した
□ 日陰の休憩場所と椅子を準備した
□ 体調に問題がない
□ 天気予報を確認した(猛暑日は避ける)
自分でやるか、業者さんに頼むかの判断
自分でも安全にできる場合
- 作業量: 軽い草取り程度
- 時間: 1時間以内の短時間
- 季節: 涼しい春や秋
- 体調: 健康で体力に自信がある
業者さんにお任せした方が良い場合
- 季節: 真夏の暑い時期
- 作業量: 長時間かかる広範囲の草取り
- 体調: 体力に不安がある、持病がある
- 年齢: ご高齢の方
- 状況: 妊娠中、手術後など
まとめ
草取りは見た目以上に体への負担が大きい作業です。年齢や体力、健康状態に合わせて、無理をしない範囲で行うことが大切です。
安全に作業するためのポイント
- 適切な装備とセルフケア
- 作業環境を整える
- 危険な植物や害虫を知る
- 応急処置の方法を覚える
- 病院に行くべきサインを理解する
体を守りながらの作業は大切ですが、不安があるときは無理をせずに外注するのが安心です。南島原市の「ちょびサポ!」は、草取りや掃除など体力が必要な作業をサポートしてくれる身近な味方です。
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