南島原のプロパンガス料金、実は家ごとに違うんです
「うちのガス代、高くない？」そう感じたことはありませんか？
実は、お隣さんと同じガス会社を使っていても、料金が違うことがあるんです。これは南島原に限った話ではなく、全国的な問題として、テレビや新聞でも取り上げられています。
プロパンガス（LPガス）は、電気や都市ガスと違って、国や自治体が価格を決めていません。各ガス会社が自由に料金を設定できる「自由料金制」なんです。「自由」と聞くと良さそうですが、実際には会社ごとに価格が違うため、知らないうちに高い料金を払っている家庭も少なくありません。だからこそ、「今の料金は本当に適正なのか？」をご自身で確認することが大切です。
どうして南島原では高くなりやすいの？
- 配送コストがかかる：家と家が離れているため、ガスを運ぶのに費用がかかります
- 設備の「無料貸与」に注意：給湯器やボンベを無料で貸してもらえても、実はその費用が毎月のガス代に上乗せされていることがあります
- 競争が少ない：都市部と違って、ガス会社の数が限られているため、料金を下げる動きが起きにくいのです
こうした理由で、特に長年同じガス会社を使っているご家庭ほど、相場より高い料金を払っているケースが多いんです。でも、「地方だから仕方ない」ということはありません。比較と交渉で改善できることがほとんどです。
まずは請求書をチェックしてみましょう
- 基本料金（毎月固定）：1,500〜2,000円が目安です
- 従量料金（使った分だけかかる）：1立方メートルあたり400〜600円が一般的です
- 内訳が書かれていない場合は、ガス会社に書面で確認をお願いしてみましょう
請求書は、料金見直しの第一歩です。ご家族がいる場合は、季節ごとの使用量も比べてみてください。急に単価が上がっていないか、基本料金が変わっていないかを確認しましょう。
料金を下げる第一歩は「比べてみる」こと
料金を下げる一番のコツは、複数の会社を比べることです。地元の会社だけでなく、島原市や諫早市の事業者、全国展開している会社にも見積もりを取ってみましょう。今はインターネットでも簡単に比較できます。
見積もりを取るときのポイント
- 最低でも3社から見積もりを取る
- 口頭ではなく、書面で金額をもらう
- 基本料金と従量料金の両方をチェックする
同じ条件で比較するために、1か月分の使用量を伝えるとスムーズです。
見積もりのときに必ず聞いてほしい3つのこと
- 設備の所有者は誰か：給湯器やボンベは自分の家のものか、会社から借りているものか？
- 契約期間と解約条件：途中でやめるときに違約金は発生するか？
- 原料費調整制度があるか：ガス料金が変わるときのルールが明確？
特に「設備貸与」の契約には注意が必要です。無料で貸してもらえる代わりに、長期契約になっていて、解約時に思わぬ費用がかかることもあります。必ず書面で確認しておきましょう。
ガス会社を乗り換える流れ（意外と簡単です）
- 条件の良い会社を選ぶ
- 現在の契約内容を確認する（設備貸与や違約金など）
- 新しい会社と契約する（多くの場合、解約手続きを代行してもらえます）
- ガスボンベやメーターを交換し、安全点検を実施
※安全点検は法律で義務づけられています。どの会社を選んでも、安全性はしっかり確保されていますのでご安心ください。
勧誘や契約で不安を感じたら
強引な営業や説明不足の契約には注意しましょう。不安を感じたら、すぐに相談をするといいでしょう。
経済産業省「電力・ガス取引監視等委員会」
電話：03-3501-5725（相談無料）
契約を急かされたり、よく分からない説明を受けた場合も、ここに相談すれば正しい対応を教えてもらえます。
新しい業者に変える他、使用しているガス量を少しでも節約してみましょう。
今日からできるガス代の節約法
- お湯の温度は40℃程度に：高すぎるとガスをたくさん使います
- 追い焚きを減らす：家族が続けて入浴すれば節約になります
- シャワー時間を1分短く：これだけで年間数千円の節約になります
- フタ付き調理や余熱調理：火を使う時間を短くできます
これらを意識するだけで、5〜10％の節約が期待できます。特に給湯はガス消費の半分以上を占めるため、シャワーやお風呂の使い方を見直すと、大きな効果が出ますよ。
長い目で見た節約：「エコジョーズ」でガス使用量を減らす
高効率給湯器「エコジョーズ」は、従来の給湯器と比べてガスの無駄を大幅に減らせます。今まで排気として捨てていた熱を再利用してお湯を作るため、熱効率が約95％と非常に高く、ガス使用量を約13％削減できます。
新しいガス会社に乗り換えるときに、エコジョーズの設置費用を一部負担してくれるケースもあります。初期費用が気になる方は、見積もりの際に「エコジョーズ導入の補助はありますか？」と聞いてみましょう。
今日からできる「見直しのすすめ」
- まず請求書を確認して、料金の内訳を理解する
- 3社から見積もりを取り、条件を比較する
- シャワーや追い焚きなど、日々の使い方を見直す
- 設備や契約内容を定期的にチェックする
- エコジョーズなどの高効率機器を検討する
こうした積み重ねが、1年後、2年後に大きな差を生みます。実際に行動したご家庭ほど、ガス代の節約効果を実感されています。まずは請求書を見ることから始めてみませんか？
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