親の電話対応が心配…詐欺防止の工夫とは
「変な電話がかかってきたけど、大丈夫だったかな?」——高齢の親が一人で電話に出ること、ちょっと心配になりますよね。
私の母も、以前「市役所を名乗る男性から電話が来たけど…」と話してきたとき、ヒヤリとしたことがありました。
今回は、高齢の親が詐欺被害に遭わないようにするための、やさしい電話対応の工夫をご紹介します。
電話の前に「貼り紙メモ」を置く
電話のそばに、「知らない人には名前を言わない」「お金や個人情報の話は聞かない」などのメモを貼っておくだけで、対応が変わります。
私は、「電話が終わってから家族に相談してね」と書いたメモを電話機の上に貼りました。母も見るたびに思い出してくれているようです。
留守番電話機能を活用する
電話にすぐ出ず、まずは留守番電話に切り替えるようにするのもおすすめです。
詐欺の多くは「すぐに返事をさせる」のが特徴なので、留守電にすると相手が切ることが多いんです。私は母に「留守電になっても慌てずにね」と伝えています。
「迷惑電話お断り」機能付き電話機を導入
最近では「非通知着信拒否」や「警告メッセージ再生」ができる電話機も増えています。私は1万円ほどの簡単な迷惑電話対策付き機種を購入しました。
電話が鳴る前に「この通話は録音されます」と流れるだけでも、詐欺の抑止力になるそうですよ。
家族の番号は「優先着信」に
一部の電話機では、「登録された番号だけ着信する」という機能もあります。私は家族やかかりつけ病院だけを登録して、それ以外は留守電対応にしています。
親自身も「必要な電話しか鳴らない」ので、安心して暮らせるようになりました。
定期的に「電話のふり返り」を一緒に
「最近変な電話なかった?」「誰からかかってきた?」と気軽に聞くだけでも、親は気をつけるようになります。
私は週に一度、母と「電話ノート」を見ながら「この名前は知ってる人?」「こんな内容だったね」と話しています。
最新の詐欺手口を共有する
高齢者が巻き込まれやすい手口として、「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」「架空請求詐欺」「AI音声を使った詐欺」など、手口がどんどん巧妙になっています。
「市役所から還付金があります」「息子の携帯が壊れて番号が変わった」など、よくある文言を事前に共有しておくと、親も気づきやすくなります。
スマホや携帯電話にも注意を
固定電話だけでなく、最近はスマートフォンを使う高齢者も増えています。
スマホの場合は、「迷惑電話ブロックアプリ」や「SMSのフィルター機能」などを活用するのも効果的です。
私の母には、フィルター付きの無料アプリをインストールして、「知らない番号はすぐ出ないでね」と伝えています。
親への伝え方のコツ
「こんな電話が増えてるみたいだよ」「私も変なメール来たことあるよ」など、自分の体験談として話すと、親も受け入れやすくなります。
「ダメって言ったでしょ」ではなく、「一緒に気をつけようね」と寄り添う言葉が効果的ですよ。
相談先を知っておくと安心
万が一、「これ詐欺かも…」と感じたときに、すぐに相談できる窓口を知っておくことも大切です。
- 警察相談専用ダイヤル:#9110
- 消費者ホットライン:188(いやや)
- 南島原市役所や地域包括支援センター
もしものときに、すぐ連絡できるようメモを電話のそばに貼っておくのもおすすめです。
被害に遭ってしまったときの対応
被害に気づいたら、まずは落ち着いて対応しましょう。
- 通帳やキャッシュカードの利用停止
- クレジットカード会社への連絡
- 警察や消費生活センターへの相談
「誰にも言えなかった」とならないよう、「困ったら家族に連絡してね」と日頃から伝えておくと安心です。
家族以外のサポートも活用を
離れて暮らしていて、なかなか見守れない場合は、地域包括支援センターや民生委員さんなどの地域サポートを活用する方法もあります。
定期的な見守りサービスや、通院の付き添いなど、必要に応じて相談してみましょう。
おわりに
詐欺対策は、親を疑うことではなく、「安心して暮らせるように支えること」。
無理をさせず、できる工夫を少しずつ重ねていけば、親も家族も安心できるようになります。
皆さんも、身近な対策から始めてみてくださいね。

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